<最悪の展開となった>(H12.2.6 朝日新聞朝刊・社説)
「……精神医学者の影山任佐・東工大教授は、人間関係が希薄な現代を「空虚な自己の時代」と呼んでいる。
一見、動機がないように見える犯罪が、実は自己の空虚感を埋めるために引き起こされている。
犯罪を通して社会とのかかわりや人間関係を保つ。
そんないびつな欠乏感が背景にあるとの指摘だ。……」
「空虚感」と言っていますが、「空虚感」とはつまり「満足できない」ということです。「満足できない」子供ができたのは、『世界人権宣言』を間違って解釈し、それを皆に押しつけてきたマスコミの責任であり、わけても朝日自身ではありませんか。
『世界人権宣言』には「自由」という言葉が全部で31ヶ所出てきます。よく読むと、15の「自由」しか認めないということであり、つまり、「自由」の制約です。
ところが朝日を始めとするマスコミは、それを「何もかも自由」なんだと解釈しました。その結果、わけのわからぬ自由に囲まれた子供は、満足する能力を養えませんでした。能力がないのだから満足するはずがありません。本当の「自由」は「自分で創る」ものです。
この精神医学者に、「空虚」ということの意味が分かっているとは思えません。なぜなら、ではどうすれば「空虚」でなくなるかという、科学的方法論が述べられていないからです。
だいたい精神医学者にコメントを求めること自体が間違っています。彼らは精神異常を扱うのが専門です。今回の岡村容疑者にしろ、佐藤容疑者(新潟の少女監禁事件)にしろ、異常な行動をしてはいますが、決して本当の精神異常ではありません。
(戸塚 宏)