(H12.2.6 毎日新聞朝刊・社会面)

「新潟県柏崎市で女児が9年余り監禁されていた事件もそうだが、小学生を狙ったのは、容疑者がそのぐらいの年齢の時に何らかの形で失敗している可能性が高いと思う。
失敗して自立できないまま社会に参入できず、職にも就けない。
思春期を過ぎた時にそれに気づき、小学校までさかのぼって失敗をやり直そうとしたのではないか。
社会的に自立できていないから、警察の任意同行というだけで、飛び降りるまでの動揺を見せてしまったのだろう。
事件の動機や背景を容疑者の言葉で解明することができなくなってしまった。
京都府警は事件の特殊性を考え、もっと繊細に容疑者に当たらなくてはならなかった。」


「容疑者がそのぐらいの年齢の時に何らかの形で失敗している可能性が高い」といっていますが、何を指して失敗というのでしょうか。失敗なら昔から誰だってしているではありませんか。では皆がみんな、こんな事件を起こしたのかといえば、そんなことはありません。

「自立できないまま社会に参入できず」は、その通りですが、人間は失敗を重ねながら自立するのです。なぜ自立できないのか、そもそも自立とはどういうことなのかを山崎氏は説明できるのでしょうか。

「小学校までさかのぼって失敗をやり直そう」などというのは、非科学的な発想であって、まるで小説です。どんな科学的な根拠があってこんなことをいうのでしょう。もし、根拠がないなら言ってはいけません。事は現実の問題であり、しかも人間の命がかかっているのです。

マスコミはとかくこういった物言いを安易に取り上げたがります。しかし、現実の問題を解決できない人間に意見を聞いたって無駄です。彼らは誰かがどこかで言い出したことを、ろくに検証もせず、正論ぶって話しているだけなのですから。

自分の経験したことを話すのでなければ、科学的ではありません。大事なことなのですから、きちんと科学的に解明できる人間に発言を求めるべきです。それが大きな社会的影響力をもつマスコミの仕事であり、責任です。

真犯人は、「体罰反対」「みんな平等」「子供に自主性を」と騒ぎ立ててきたマスコミ・日教組・カウンセラーであって、警察ではありません。マスコミは警察批判をすることで、事の真相と自分たちの罪をごまかそうとしています。しかもそれを無意識でなく、意識的に行っていると思います。

(戸塚 宏)