なりものいりで発足した臨教審の第一次答申は、日本の教育の荒廃の象徴である、世界に例を見ない多くの情緒障害児の救済について一言も答えていない。そして彼ら無残な子供たちの只一人の救済者だった戸塚宏は、二年もの間不当に囚われたままでいる。
司法の歪みは、新しい冤罪を作り上げるために、日本の教育の最も深刻な問題について告発し、その救済に努めてきた貴重な人材を受難者として十字架にかけようとしている。
本書は、日本の子供を想い、日本の近い将来を憂うる戸塚宏の獄中からの痛切な叫びである。
衆議院議員 石原 慎太郎
(※1985年当時の帯より引用)