| 2002年10月10日(木) |
みんな成長している! |
今月もまた、9日に合宿所にやって来ました。到着したのは午後6時過ぎ。見ると、すっかり夕食が終わっていてびっくり。なんでも風がなくて午後の訓練が早く終わったからだとか。でも、そんなに早く夕食を食べると、育ち盛りの彼らのこと、夜中にお腹がすくのでは…。ただ、昨日のメニューはとんかつ。これなら腹持ちはいい方かな。
そのとんかつの付けあわせがキャベツとレタスだったんですが、そのレタスは大本君(18歳、元非行)宅から送られたもの。大本君の実家は野菜を作って出荷しているそうです。合宿所にはよく、支援者やご父兄から色々な物が届きます。やっぱり1番喜ばれるのがこうした食材。何しろいつも20人前後の大所帯です。毎日の買い物に1万円…。米や野菜は本当に助かります。
さて、10日は天気もよく、風も少しですがあったため、午前中から海上訓練に出られました。私はレスキュー艇に乗って生徒達のビデオ撮影です。レスキュー艇を動かすのは榊原コーチ。つい先日、船舶4級の免許を取得し、レスキューデビューを果たしたばかり。初心者とはいえ、堂々としたものです。
補助は上田君(21歳、元シンナー中毒)。まだ足の痛みが取れないため、海上訓練には出られません。その代わり、レスキューに乗ってコーチを手伝い、旗を揚げたり、流された生徒をピックアップしたり。
それにしてもみんなウインドサーフィンが上手になりました。入校後2ヶ月足らずの曽我君(22歳、無気力)も、2ヶ月ちょっとになった中川君(18歳、無気力)も、もうピックアップする必要もありません。何とか思う方向に進んでいます。驚いたのは自ら入校し、もうすぐ5ヶ月になる栗田君(34歳、元無気力)。何だか見えないくらい外洋に出るではないですか。どこが無気力…ちゃんと自分の意思が芽生えています。
お昼は大本君主導で焼きうどんを作り(味付けはしょうゆベースの和風味、全て大本君の目分量)、おいしく頂きました。ただ、肉が多かった。肉だけ別鍋で炒めるほどの量ですが、炒めていたのは曽我君。彼がペンや参考書以外の物を握っているのはまだちょっと違和感。でも、楽しそうでした。
午後からはもっといい風が出そうということで、珍しく松木コーチも海上に。松木コーチはプロのウインドサーファーでもあります。さて、華麗な走りが見られるかと、期待満々で海に出たのですが…。相手は自然です。つれないほどに風は落ち、沖はつまらないので松木コーチは見えないほどに外洋に出てしまいました。残念。
新人の地平君(24歳、無気力)はつい先日、脱走未遂をしたばかり。いったいどうしているかと思いましたが、今のところはおとなしく訓練を受けていました。ウインドも上達し、何とか前に進めるようになっています。沖からピックアップして外洋に出し、榊原コーチが「とにかく網や竿にだけは引っかかるな」と注意するのを聞く態度はいかにも真剣。根はまじめなんですね。
成人の訓練で一番困るのが素直さがないこと。年を取るにつれてどうしても我(が)が強くなってしまいます。その"我"を崩すのが大変なわけですが、彼が見た目のとおり素直な子なら、進歩も早いかもしれません。そうであって欲しいものです。
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