2002年10月30日(水)    祝・山口コーチ釈放!!

平成14年3月29日、戸塚校長とともに実刑が確定し、刑務所に入ることになった山口コーチ。コーチの刑は懲役2年6ヶ月。そのうち、未決勾留分から700日だけ引かれ、7ヶ月の刑期が課せられました。その7ヶ月、満期勤め上げた日がこの10月30日。

山口コーチは実質副校長的立場の人。校長や他のコーチ、そして生徒や父兄からも絶対の信頼を得ていました。校長と違って表に出ることはなく、ひたすら現場の指導に尽くしていたコーチの1人です。

また、山口コーチ自身、3児の父。お子さんは皆まだ小さく、父親がなぜしばらくいなくなったのかも分かりません。さぞかし淋しかっただろうし、奥様のご苦労も大変だったと思います。

刑務所内でもいたって真面目で、全国からたくさんの署名も集まっていたコーチ。満期1ヶ月前には刑期短縮のための審議会も開かれました。

でも、コーチはその道を選びませんでした。「前職に戻ります」――この言葉は、コーチが信念を貫き通した言葉であり、同時に、刑務所側からすれば「悔悛の情がない」と認められる言葉。この言葉を発した瞬間、コーチの刑期短縮はなくなりました。

こうまでして、山口コーチは戸塚ヨットスクールに帰ってきます。これはもう、本当にすごいことだと思います。まず私ならできない。もっと楽に生きられる道はいっぱいあるんですから。

「帰りました」――事務所にわざわざ電話して下さったコーチの声はまったく朗らか。7ヶ月の刑務所生活なんて、かけらも感じさせない陽気な声でした。「色々勉強になりましたよ。まぁ、また会ってからゆっくり話しましょう」――目の前に笑顔が浮かんでくるくらい、清々しい声でした。

ご本人はもう、「11月5日には復帰したい」と出所前に話されていたようですが…。しばらくは家族水入らず、ゆっくりしてもいいんじゃないでしょうか。本当に、おめでとうございます。ご苦労さまでした。


※文中の生徒名は全て仮名です。

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