久しぶりに、昨春卒業した寄川君(当時16歳、元非行)から電話が入りました。寄川君は中学3年の秋にスクールに入り、校長が「今までのスクール生で1番上手いかもしれない」と言うほど、ウインドサーフィンの腕をあげました。卒業した彼は高校行きの道を選ばず、早々に就職を考えます。その理由は、彼が寄せてくれた作文に明らかです(詳しくはこちらの上段へ)。
でも、彼の前途は多難でした。中卒の彼がどんなに「自分は頑張れます」と言っても、なかなかどこの会社も雇ってはくれません。結局、日雇い的な仕事しかなく、理想と違う現実に直面します。そして1年が過ぎる頃、彼は1つの決断をしました。「高校に行こう」。
短期決戦だったにもかかわらず、彼は見事に昼間の高校に合格します。それがウインドで培った集中力のおかげかどうかは定かではありませんが。その報告の電話があったのが今年の3月。この時も突然の話に驚いたものです。今回の電話はそれ以来でした。
電話口の彼の声はとても明るく、学校も楽しくて仕方ないようです。つい先日は文化祭で役員に推され、大忙しだったとか。彼のガッツと協調性が周りの人にも認められたのなら、これはとてもうれしいことです。
今回の電話の目的は"ビデオ"。私がスクールに行って撮っていた、彼のウインドのビデオを是非見たいと言うのです。彼が最も速く走っていた頃のビデオを。
卒業してからもウインドをやるつもりだった彼。でも、地の利も悪くてできませんでした。それが、学校の先生の1人が、自分はサーフィンをやっているのだけど、寄川君にウインドを教えて欲しい、一緒にやろうと誘って下さったらしいのです。さぁ、そうなるとワクワクドキドキなのでしょう。まずは自分の1番いい頃のビデオが見たい…分かるような気もします。
可愛い卒業生の頼みとあっては、無碍にもできません。山積みになってきたビデオの中から、彼の"走っている"姿を探し出す…。やっぱり、ちょっと時間を頂きましょう。
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