2002年8月15日(木)    2度とない夏

15日もまたバーベキューをしました。今度はリールを焦がすことなく…。でもやっぱりホットプレートです。メンバーは前回より4人減りました。吉澤君(中3)が帰省し、卒業生大田さんのいとこ2人も一時帰省、それについて小5の柳田君(高1の柳田君の弟)もお泊りに行ったためです。結局肉はまだ食べきれなかったとか。いったいどれだけ送って頂いたのでしょう…。

その後、地域の花火大会に出かけました。これは毎年このお盆時季にある風物詩。訓練生も毎年行かせています。今年はここでもまた盆踊りがあり、しかも参加するだけでアイスキャンディーがもらえるとのこと。今回は合宿所2階のメンバーも参加し、アイスキャンディーをゲットしています。

2階のメンバーは現在3名。1人は肉焼きのうまい中川君(18歳)。続いて、家の不幸をきっかけに帰宅して、なかなか合宿所に自分から帰ってこようとしないため、無理やり連れ戻された赤木君(42歳)。もう入校半年になるのに、ちょっと前2度目の脱走を失敗し、無理やり連れ帰らされた野島君(22歳、無気力・家庭内暴力)です。

特に野島君は重症で、今でもまだボーッとしています。「心ここにあらず」といった感じで、まだまだ「訓練やってやろう」という前向きな気持ちにはなっていないみたいです。往々にして不登校系の子の方が非行系よりも進歩が遅いですが、彼の場合は年齢もいっているため尚更時間がかかると思われます。ただ、ちょっと前に卒業した三木君(不登校で入校し2年後に卒業、19歳)と、態度やウインドサーフィンの乗り方がそっくりなため、時間をかければ変わってくるはずです。ちなみに三木君は卒業前に大検に合格し、今、おじさんの家から予備校に通っています。

今回の盆踊りにはその野島君も嫌々参加。口もろくに利けない、ヌボーっとした子だけに、手と足がバラバラになっている様子が目に浮かぶようです。それでも、地元のおじさん達が熱心に教えて下さったそうで。坊主頭(新人と出戻りの掟)3人が、不恰好に盆踊りをする様子は、事情を知らない人々の目にはさぞかし奇異に映ったでしょう。

今年の花火、盆踊りはこれが最後。彼らにとっては2度とない(あって欲しくない…)、貴重な体験ができた夏だったのではないでしょうか。

ちなみに、15日といえば終戦記念日。「支援する会」の会長・石原氏が靖国神社に毎年参拝されている日です。今年は私も初めてこの日に参拝してみました。すると、会長が現れるであろう場所が黒山の人だかり。その先には、報道各社の記者が待ち構えているわけですが、人だかりのどこからともなく「朝日、帰れ」コールが。中には意外に若い人も多く、驚くほど多くの人の「帰れ」コールを受け、朝日の現場記者は身に染みて自社の嫌われようを感じていたのではないかと思いました。

それとは逆に、石原氏が現れた時の、割れんばかりの拍手。「石原」コールが沸き起こり、人々の石原氏に寄せる熱い思いがみなぎっていました。こんな瞬間を現場で体験できた私も、やっぱり拍手の一員でした。


※文中の生徒名は全て仮名です。

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