最近、スクール生はよく勉強するようになりました。以前のスクールでは勉強は全くと言っていいほどさせていませんでしたから、見違えるようです。彼らはもともと非行や不登校の子達ですから、どちらかと言えば、勉強などしない部類の子供達です。それが、最近妙にやる気なのです。
もともとは、松木コーチがやってきて家庭教師の時間ができたのがきっかけかもしれません。これによって、皆がいっせいに勉強する時間ができました。以前は、もし勉強がしたければ1人でしなければならず、これは"抜け駆け"みたいで気が引けることだったかもしれません。集団生活の難しいところです。それが、勉強したい子もしたくない子も揃って勉強時間が持たされた。こうなると、今度は「出遅れてはいかん」という、やはり『競争原理』が働くようです。
基本的に、不登校の子は真面目な子が多く、勉強もやり出したら黙々とやります。非行の子は最初は嫌々。それが、不登校の子に教えてもらいながらやるうちに、なんだか面白くなるのでしょうか。かなり積極的にやり始めます。不登校の子の方は、普段、非行の子に使いっぱしりにされていますが、ここで逆転。非行から見直される瞬間です。
最近、大本君(18歳)が大検の勉強に燃えています。朝食後、昼食後、夕食後、欠かさず机に向かっています。そして目の前には曽我君(22歳)、慶応大卒。最高の家庭教師が、マンツーマンで指導です。曽我君自身は今、英語の勉強中。何でも、渡部昇一式、英語勉強法だとか。彼は渡部氏の心酔者です。
曽我君の人生の中で、非行の子と関わりあうことは多分今まで1度もなかったでしょう。それが今、非行の子に勉強を教えている。大本君も勉強から離れて長いですから、かなり噛み砕いて教えてやらないと分かりません。分かることでも教えるのは大変。これは曽我君にとっても本当にいい勉強です。
上田君(21歳、シンナーで入校)はダンプの運転手になるのが今のところの希望。でも、スクールで実技練習はできません。「スクール内で勉強でき、役に立つ資格を取れ」ということで、目下アマチュア無線の勉強中。自分の夢と全くかけ離れているものではないため、かなり熱心にやっているようです。
42歳、赤木さんは今やっとパソコンを始めたところ。でも、これからの世の中、再就職の際パソコンくらいできないといけません。まずはブラインドタッチからね。
大検と言えば、卒業生・高橋君(今春卒業、18歳、元不登校)から電話がありました。彼はスクールでもしばらく勉強してから親元に帰り、予備校に通って大検を目指していました。今回が最初のトライです。「1教科、遅刻して受けれなかったんですけど…(笑)、あとの8教科受かっちゃったんですよ」。電話の先の気の弱そうな声は相変わらずですが、なかなかどうしてやるもんです。
そういえば、5月の連休前に「スクールに遊びに行きたいけど、大検が受かってからでないと顔を出せない」と話していた高橋君。お正月には遊びに来るかな…。
13日は、大本君にもパソコン検定4級の合格通知が届いていました。戸塚ヨットも段々、予備校、職業訓練校化していくのでしょうか…?これも、時代のニーズなんですよね。
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