2003年1月10日(金)    葛藤の跡

この冬は、思いのほか寒い日が多くなっていますが、スクールは寒暖に関係なく、よく風邪が流行ります。やはり、共同生活のため、誰かがちょっと体調を崩すとすぐに伝染してしまうのですね。今もまた、新年初の風邪が流行っているようです。

2階で寝ている生徒は若干暖かいからいいのかもしれませんが、1階の栗田さん(34歳、元無気力)、曽我君(22歳、元無気力)、榎本君(16歳、元不登校)が寝込んでいる様子。年末からずっと、みんな熱心に就職活動や学業に励んでいたメンバーです。そろそろ疲れも出たのかな。そうは言っても若いし、普段鍛えていますから、さほど長引くことはありません。

風邪ではないのですが、地平君(24歳、無気力)がまた、腹痛を訴えたそうです。まだまだ、ストレスから解放されないようですね。でも、ウインドサーフィンはかなり上達しているみたいです。

その地平君、最近は出世して、皿洗い等で1階に降りることがままあります。こうなると、逃げようと思えばいつでも逃げられる状態になります。それまでの監視体制とは違うのです。フッと魔がさしても不思議ではありません。現に、今までそういう生徒は何人もいましたから。

「僕、今脱走しそうになっちゃいました」――これが地平君がコーチに言った言葉です。わざわざその胸の葛藤を告白しにきたのです。これはめずらしい。でも、こう言われてもコーチにはコメントのしようがなかったそうです。確かに、何と答えたらよいか…。それにしても、素直というか、正直というか。胃に穴が開きそうになりながらも葛藤に耐える地平君、応援したくなります。


※文中の生徒名は全て仮名です。

1月
 
 
 
 
 
 

 

 



 


 


10
11
 
12
 
13
14
 
15
 
16
17
 
18
 
19
20
 
21
22
23
24
 
25
 
26
 
27
 
28
 
29
 
30
31