| 2003年7月25日(金) |
体罰禁止が学級崩壊を招く… |
2週間ほど前、産経新聞の「伝えたい」というコラムに、45歳の男性中学教師が登場していました。その先生は、20年位前に大問題となった校内暴力と、今、大問題になっている学級崩壊とを比べ、問題となる生徒の違いを指摘しています。
昔の問題児は、全校生徒のごく一部であり、自他共に認めるような非行行為をしていた。だから、教師から体罰などを受けた時、親も本人も文句を言ってくるようなことはなかった。だが今、学級崩壊を起こしているのは問題児に引っ張られた大多数の生徒である。彼らは体罰などを受ければすぐ親に報告し、親は教育委員会に訴える。そして、教師は処分される。こうした図式で教師の"弱み"を握った生徒は、益々つけあがる。
「体罰禁止が崩壊を招いている側面はある――学校では決して口にはできないが、正直、こう感じることがある」と、この先生は述べています。
「今の教師は、理屈の分からない生徒を理屈で説得しなければならない。しかし、それは限界があることを理解して欲しい。理屈の分からない生徒に対しては、"力関係"を持ち出さねばならないことだって、学校現場にはあるのだ」――これは、現場からの切実な声だと思います。
私も大学を出て2年間、学校現場にいましたが、言って聞くようならそれは"問題"ではありません。言っても聞かないから"問題"なのです。その時、騒然としたクラスを静かにさせるのは、教師の本気のにらみ、凄み、怒声しかありません。それすらも、効き目があるのは小学校低学年のうちくらい。その段階を過ぎた子供達に"力"を示す、ほぼ唯一の方法が体罰だと思います。その最後の手段を封印された今の教師達に、いったいどうして学級崩壊を食い止めろと言うのか…。
一所懸命にやろうとしている現場の人達の苦悩と本音を、マスコミはもっともっと探らなければならないし、行政もいいかげん"キレイ事"ばかり言うのはやめて、現実を直視すべきです。でないと、教師もみんな無気力になってしまうと思います。
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