2003年7月29日(火)    合宿所便り NO.32 「なかなか吹かない風」

例年と異なり、朝のうちはハッキリしないお天気。まだこちらは梅雨明けしていないのでしょうか?(新聞もテレビもラジオもないので巷のことはよく分かりません…) いつもならテントの中は早朝から明るくなり、すぐに暑くて寝ていられないほどになってしまうのに…。

朝のジョギングの後、久しぶりに2人1組になって武道の練習となりました。広々とした野外の土の上での練習は清々しく、新鮮なものでした。というのは、転ぶ時は土の上に転ぶからです。床の上とは全く違うこの感覚は、大人になって忘れてしまっていたものを思い出させてくれるます。

その後は、いつもよりのんびりした朝食。研修の方やお客様達と話が弾みます。
が、後片付けはと言うと、例によって食器洗いに時間がかかります。
「俺じゃねーよ」
「いいから手伝えよー」
に始まり、おしゃべりが続き、手が動かなくなり、水だけが流れています。

合宿所の台所とは勝手が違うので、混乱してしまう人もいます。言われた事を、言われたようにやって来ただけの人は、自分で考えて行動するとなるとパニックになってしまいます。例えば、「食器をどこにしまうか」程度の事でも、いつもと違うというだけで、どうしたらいいか分からなくなるのです。少し周りを見回せば、いちいち人に聞くまでもない事なのに、近視眼的もいいところ。本当に目の前の狭いエリア、「点」と言ってもいいくらいの所しか眼に入らないのです。――と、こんな風に言っても、普通の人には理解してもらえないかもしれません…。

昼食後、午後1時に集合して、ウインドです。風はほとんど無いので、"ウインド事始め"の人には最適のコンディション。生徒達はパドリングで対岸まで行ってみたり、ボードにまたがって、オールで漕いでみたり…。
初めての人達も、うまくボードに立ち、少しずつ走っています。波のない湖上を滑るように、でも、緊張の面持ちでブームを掴む皆さん。最初は立つだけでも大変なのですから、すごい!

そういうみんなの周りを、レスキュー替わりのカヌーで精力的に漕ぎまわる山本コーチ。
一方、いつもの午後3時頃からの強風を、今か今かと待つ山口コーチ。
しかし、ついに風は吹かず、山には夕暮れが近づいてきました。こんな日は、地元のセーラー達もあまり集まりません。あやちゃんとおしゃべりしながら、夕食の仕度を始めました。

午後5時ごろ、「支援する会」の延武さんが到着、一緒に夕食をとりました。が、入れ替わりに宇塚さんが帰京(初めての方に艤装を教えて下さったり、色々お世話になりました。ありがとうございます!あまりウインドができなかったのは残念でしたが、また合宿所にもおいで下さい)。

夕食後は近くの温泉「ゆ〜ぷる木崎湖」へ。3日ぶりのお風呂!ですから、やはり難民生活のようでもあります。洗濯もあまりしていないので、みんな少しずつ薄汚れています。「ゆ〜ぷる」は町営の新しい温泉で、近くには木崎湖温泉街として民宿も多くあります。明るく広く、清潔な「ゆ〜ぷる」で文明生活を味わい、サッパリとした後、真っ暗なあぜ道をキャンプ場に戻りました。

ランプのほの暗い明かりの下、ゲストとコーチ達はビールを手に笑いさざめき、生徒達も各々テントの中や湖畔の桟橋でおしゃべりに興じ、キャンプ3日目が終わりました。


※文中の生徒名は全て仮名です。

7月
 
 
 
 

 

 

 


 


 


10
 
11
12
13
 
14
 
15
16
 
17
 
18
19
20
 
21
 
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31