2003年8月19日(火)    合宿所便り NO.41 「待ちに待った夏のサーマルウインド」

ここ2〜3日、やっと夏らしい天気になってきました。朝からセミが鳴き、神社の裏山は、まるで山全体がうなっているかのようです。

でも、風はなく、午後は無風状態の海での訓練となりました。岸近くでフリースタイル風の練習をしたり、泳いだりしていると、突然、東の風が吹き出しました。しかも、いきなり強いブローが入ったかと思うと、どんどん吹いてきます。
「ややっ」と、ハーネスもつけずに走っていた相原君やY君(夏休みだけの生徒・中2)、文平、晋平達は、慌てて岸に戻り、出直したかと思うと、吹っ飛んで出て行きました。

波も急に高くなり、岸近くで練習している秋吉さん、林君、瀬尾君達は、プカプカ浮いているのがやっとです。
K君(小4)が、新しいスターボードに、4.3uのセールでよく走っているのには感心しました。波の中で、落ちてはセールアップ、落ちてはセールアップを繰り返し、根気よく続けています。

沖の方を走っているのは山口コーチのセール。あれ?ついさっきまで合宿所にいたはずなのに…。服のままハーネスをつけて素早く艤装し、飛び出していった模様です。さすが!
待ちに待った夏のサーマルウインド。入道雲も見えているし、みんな、思わぬ風に活気付いています。
波で飛ばされたり、海水を飲み込んだり、アップアップしながらも、大満足して終了となりました。道具を片づけながら、まだ余韻を抱えて嬉しそうに話し合う生徒達。

夕食後は、久々の"遊び"の時間となりました。Y君、K君、瀬尾君は初めてなので、「何が始まるの?」という顔をしています。
さっそく1人ひとりに新聞紙が手渡され、ルールが説明されると、山本コーチ、田中コーチも交えて激戦の始まりです。
遠慮がちに新聞紙を手にする瀬尾君。既に戦いの仲間入りをしているY君、K君。そして、生徒達と一緒になって閧(かちどき)の声を上げるコーチ2人。生徒もコーチも、情け容赦なく(?)ひっぱたき合い、ののしり合い、真っ赤な顔で汗をたらす姿に、カメラマン兼ギャラリーの私は、お腹がよじれてしまいます。

こんな大騒ぎの興奮の中でも、普通に、いつもと変わらぬ話し振りの瀬尾君。それでも笑う表情は今までより活き活きしています。林君とY君は、いつの間にか端の方に引っ込み、「いやあ、あっちには行かない方がいいですよ」などと言っています。が、そこにも追っ手はやって来て、無理やりひっぱたき合いに引きずりこまれています。

もう既に、新聞紙は破れ始め、ボロボロの小さな紙切れとなって散らばっています。あちこちでテーブルを使ったバリケードに篭城(ろうじょう)してみたり、そのテーブルがひっくり返ったりと、新しい戦法が編み出されています。が、その頃には、新聞紙は跡形もなく紙くずとなっていて、一旦片づけてから"目隠し人探し"の準備…。

全員、タオルで目隠しし、手探りで指名された1人を探し出すのですが、隠れる方も目隠しをしたままなので、ものすごい混乱になります。
そうっと、気付かれないように身を隠そうとする人。
そこへ、「あ、いた!これだ、これだ」と別の人の手に触れて大声を出す人。
「違う!オレだよ、オレ!」。
また別の人にぶつかり、「ん?誰だ、これは?」
「Yです!Yです!」
「あ、これだ、これ! 変な声出しやがって!」
「おーい、みんな。いたぞー、いたぞー!」

のろのろと手を前に突き出しながら、その声を頼りにターゲット目指して集まり始めるみんな。
「どこ?どこ?」「あ、これ?」
「こっち、こっち。ほら、この手!」
「これでしょ?」
「痛い、痛い。違うよ、それオレだよ!」
「おい、足踏むな!」「この足だろ?」

捕まえる人達全員がターゲットを掴まなければならないので、全員が集まるまで大混乱が続きます。最後に一斉に、「捕まえましたー!!」の一声で第1回戦終了。この調子で4〜5回やるのですからたまりません。
最後にターゲットになった田中コーチは、首尾よく隠れおおせそうなところでついに発見!しかし、暴れ回って無理やり逃げ出し、また押さえつけられ、また暴れ、と、一番楽しんでいたのでは?
この、とんでもない1時間半の後、やっと消灯となりました。


※文中の生徒名は全て仮名です。

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