| 2003年8月24日(日) |
合宿所便り NO.43 「スーパー8」 |
今日は、昨日のジュニアウインドサーフィンレース「スーパー8(エイト)」の様子を、詳しくレポートします。
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早朝からの人声で目が覚めると、もうみんなテントを畳み始めています。全員、夜更かしが祟り、ボーッとした表情で口数も少なめ。早目の朝食をとり、少し離れたレース会場に移動します。
空は晴れ、いかにも夏らしい朝となり、地元の静岡大学・ヨット部の人達がジョギングをしています。ボードセーリング部の人達も、ジョイントだけ持って自転車でやって来て、松林の中の艇庫から道具を出し、各々艤装を始めています。
「スーパー8」の会場といっても、海岸に主催者のテントがあるだけなのですが、その付近にはもうそろそろ、選手達が集まり始めています。大阪の松本君(高2)も来ていて、夏の微風に合わせ、秘密兵器の巨大なボードを持ち込み、艤装を始めています。さっそく挨拶が交わされ、文平(長男、高2)と楽しそうに話し合っています。1年ぶりの再会、お互いにウインドについて話すことがたくさんあるのでしょう(日本のウインド人口は極端に少なく、2人は毎年レースで会う仲です。いわばライバル)。
他の小学生達の中には、お父さんに艤装(その他、何から何まで)してもらっている子もいます。率直に言って、「スーパー8」は、"ステージパパ・ママ"のレースでもあります。親がかなり熱心でないと、ウインドを続けさせるのは困難だからです。
それにしても、今年は三浦方面(神奈川県)の人達が参加していないようで、少し寂しいレースとなりました。
風は午後からのサーマルに期待して、午前中は自由練習。我が選手団は、ウインドしたり、泳いだり、試乗艇に乗ったり、みなみさんや相原君の妹さん達と遊んだり…。(年齢制限のため)レースに出ない中川君は、タープを張ったりと忙しく立ち働いていましたが、たまらなくなって、相原君の道具を借りてひとしきりウインドを楽しんでいました。
一方、観戦組はタープの下。暑さにうだりながら、お茶ばかり飲んでいます。みんな、「水着を持って来ればよかった」と、後悔することしきり…。
その頃、東京から延武さんも来て下さり、一緒に辛抱強く待っていましたが、一向に風は吹きません。やっと、午後1時からレースが始まりました。
最初は小学生の部。長期の休みごとに合宿所にお兄ちゃんと来ているK君(小4)と晋平(次男、小6)が参加しています。K君は、近頃積極的にウインドの練習をしていたので、さてその成果はいかに?というところです。が、やはりレースは甘くありません。それでも最後まで諦めずにやり遂げたのは立派でした。
第1レース。超微風の中、2番でスタートした晋平、第1マークは無難に回航したものの、岸近くの第2マーク付近はほとんど無風の上、かすかに風が回っているので、回航は困難を極めています。こんな日は、小さな子が大きなボードにちょこんと乗っているぐらいが、素直に進めます。が、晋平はなまじ大人と同じ走り方をするので大変。しかも、中風から強風用の短いボードを使っているのですから、完全にアウトです。セールも大きいため、ぐらぐらするだけでコントロールできません。案の定、マークを回るどころか後進したり、方向が変わってしまったり、いつまでも同じ場所をぐるぐる回っています。(私も同じボードに乗っていたので、こんな時の泣きたい気持ちはよく分かります…)
優勝候補の晋平でしたが、結局、かなりの時間をかけて、ビリに近い成績でやっとゴール。第2レースも同様。第3レースは相原君の大きなボードを借りて、やっと2位に。これでボロボロになった晋平、最後のレースを放棄しようとして、山口・山本両コーチに一喝されました。で、トボトボと参戦しましたが、風が止まり、レースは中止となりました。(この時、母親である私が晋平を叱れなかったのは、私の弱さの現われです。これは私の訓練でもあります)
次は中高校生の部です。しかし、この風では優勝候補の我が選手団も、大阪の松本君もどうしようもありません。体重の軽い中学生で、大きなボード、セールを使う人にはかなわない…。
K君のお兄ちゃんで、中2のY君は、K君と共にどんどん腕を上げてきています。しかし、他の選手達も人数は少ないとはいえ、ベテラン揃い。そう易々と上位に食い込むことはできません。粘り強く闘ったものの、力及ばず、というところ。
さて、注目の相原君は? やはりマーク回航で苦労しています。こんな時は、普通にジャイブしようとしてもダメで、発想の転換をしなければなりません。しかし、言うは易し。うだる暑さ。忍耐力勝負の、地獄の超微風レース…。
一方、文平は、晋平が苦労したマーク回航でうまくボードとセールを操り、ボードの前に乗ったり、後ろに進んだり、あらゆる事をして風下方向に回航していました。フリースタイルのテクニックを駆使しています。こういうことをされては、晋平も文句が言えません。みんな、条件は同じなのですから。「ボードが…」などと言っても、言い訳にしかなりません。ボードの選択も実力のうち。
ところで、他の選手達はギャラリー(親ごさん達)の熱心なこと!「早く、早く!」「ほら、行け!行け!」「もっと上れ!上るんだ!」「違う、こっち、こっち!」…と声を張り上げ、手を振り回し、岸辺から、更に海につかっての応援ぶりは大変なものです。
結局、今回のレースでは、相原君と文平が入賞はしましたが、人数が少ないのでレースとしてはお話になりません。風が吹いていたらどういう結果が出たか興味のあるところですが、こればかりはどうにもなりません。
これまで無敵の我が選手団は、惨敗と言っても過言ではない成績でした。でも、これはこれでとてもいい勉強になったと思います。
レースも終わり、疲れ切った選手達と、暑さにうんざりした見学組は、相原さんファミリーとみなみさんに別れを告げ、一路、合宿所に帰りました。相原さん、本当にありがとうございます。
延武さんもお疲れさまでした。
レースでご一緒した皆さん、また来年!
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