2003年8月25日(月)    合宿所便り NO.44 「肝試し」

今日も朝から太陽が照り付け、一日が始まりました。
午前7時前、千葉県から『かざぐるまセーリングクラブ』入会希望のIさんが来られました。60代の男性ですが、ヨット経験があり、是非ウインドサーフィンをやってみたいのだそうです。今回は体験合宿ということで、朝の体操から参加して下さいました。

第1日目は、ジョギングとラジオ体操の後、整列の練習、ヨガ。Iさんも汗だくです。
朝食後は午前9時から広場で艤装練習。そして、海上に出てウインド。
昼休み、「いやあ、とても、とても」と、汗を拭き拭きウインドの難しさに首を振るIさん。初心者用のビデオを熱心に見ておられました。

午後1時からまたウインド。午前中より潮が満ちてきたので、岸近くでアップアップしながら、ボードにつかまっています。後片付けまで全部生徒と一緒に参加され、午後4時半になって、近くの宿に引き上げて行かれました。でも、相当お疲れになったことでしょう。

生徒達は、あまり風が吹かないので、沖でプレーニングしていた相原君と文平以外は、海岸近くでバランスの練習となりました。それでもみんな熱心に練習したため、K君などは、夕方になるともう瞼がくっつきそうになっています。昨夜も、午後8時半には寝てしまったそうです。

さて、夕方の買い物の後は、食事の支度。その間、当番の人が洗濯物を取り込んだり、畳んだり…と、あまり休む時間はありません。夏の台所は、窓を開けていてもかなり暑く、蚊も多く、その中で野菜を切ったり、お肉を焼いたり、炒めたり、ゴミを片付けたり…。情け容赦なく、次々と指示を出す横田コーチ(私です)。午後7時過ぎになって、汗を拭き拭き、やっと仕度が整いました。

午後8時、今夜も待ちに待った"遊び"の時間です。今日は、1階に降りて、懐中電灯とお菓子を持った田中コーチと、頭に小さなライトをつけた山本コーチの指示により、「みんなで神社に集合!」となりました。ワイワイと近くの神社に集まると、「今日は肝試しをやる。場所は神社の裏山。階段を上がると細い道があるから、そこをずっと行って、真ん中が割けた樹の所を左へ登って、更に行くと空き地がある。そこの所にろうそくをつけておく。お菓子の袋もあるから、1個ずつ取って来ること。1人で行きたい人は1人で。2人で行きたい人は2人で。いいな!」

「うわぁっ、オレ1人で行く、1人で!」「オレも、オレも」と、相原君と文平。
続いて秋吉さんも「私も1人で行く」。
「2人で行くよね、林さん」とY君。
「瀬尾さん、一緒に行こうよ」と晋平。
ペアのいないK君には、田中コーチが付き合うことになりました。

始めに、山本コーチがろうそくとお菓子を持って1人で行って来ると、最初の瀬尾・晋平チームが出かけました。
神社の狛犬(こまいぬ)や、灯篭(とうろう)の明かりに、段々怖くなる面々。2人を待つ間、山本コーチが"怖い話"をさも恐ろしげに語り始め、肝試しのムードが盛り上がります。
そこへ2人が帰って来ました。
「どう、怖かった?」――「うん、結構怖いよ」――「ヤバイ。1人で行くの怖くなってきた」
2番手の秋吉さんが出かけると、また怖い話を始める山本コーチ。瀬尾君と林君も一緒になって、次々語り始めます。

所は神社の階段の下。灯篭の薄明かり、狛犬に睨まれながら、恐々話しに聞き入るみんなの顔が、暗がりにぼうっと浮かび上がっています。
秋吉さんが道に迷いながら帰って来て、「マジ、怖かったー」と階段にどたっと腰を降ろしました。
次は相原君、そして文平と続き、その間もまた怖い話があり、とうとう付き添いの私の番になりました。

狭い階段を上り、落ち葉をガサガサさせて細い道らしい所を登って行くのですが、ちょっと分かりにくい道ですし、焦っているので余計ドキドキしてしまいます。シュロの葉っぱに驚かされたりしながら、やっと空き地に到着すると、細いろうそくが1本立っていて、恐ろしい感じがします。そこでお菓子袋を取り、周りを見回すと、小さな祠(ほこら)がありました。念のためにお参りして、そそくさと引き返すことにします。

帰りは、山の下の明かりがちらちらしているので、あんまり怖くはありません。ホッとして、最後の階段を下りた途端、「わあ〜〜〜っ!!」という声と共に、目の前に何か落ちてきました!私も「うわ〜〜っ!」と飛び上がってしまいましたが、そこにいたのは大笑いしている山本コーチ。謀られた!

こんな調子でみんなの肝試しが終わると、境内のブランコや鉄棒で遊んだ後、全員で"だるまさんが転んだ"が始まりました。夜の神社の遊び場で、年齢もまちまちの集団が一緒に遊んでいるのは妙なものですが、みんな真剣に遊んでいます。充実した"夜の遊び"が終わりました。

合宿所に戻ると、学習塾から遅くに帰って来た中川君がぽつんと、1人で食事をとっています。
「ちょっとー、みんな、どうしたの?」
結局、その後も就寝まではしゃぎ続けていました。


※文中の生徒名は全て仮名です。

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