| 2003年8月8日(金) |
合宿所便り NO.40 「台風ライディング」 |
昨日、卒業生の大田さん(高1の頃、非行で入校)が、ご主人と4歳のお子さんと一緒に遊びに来てくれました。以前、合宿所で共に暮らし、文平、晋平とは姉弟のように過ごしていた、私にとっても娘のような女の子です。今ではとても可愛く、しっかりしたお母さんになっています。ご主人もウインドサーファーで、着いてさっそく海に出て行かれ、私達はなつかしい話をしながら、その姿を眺めていました。
時間の経つのはとても早くて、みんなどんどん大きくなってしまう…。大田さんが合宿所をいつまでも懐かしく思ってくれるのは、とても嬉しいことです。本当に仲良くなったり、深く知り合えるには時間がかかるけれど、大切に守っていきたいと思います。
さて、今朝は昨夜からの風が更に強まり、合宿所前の旗はちぎれかけ、台風がもうそこまで来ているのを感じます。今日から明日にかけて本格的に吹き出すようです。河和(こうわ)の海は波が高くなって危険なので、矢作(やはぎ)川に移動して練習することになりました。
午前9時15分から道具を積み込み、昼食の用意等をして、10時ごろ合宿所を出発。着いてみると、もう突っ走っている人がいます。
私達は、今にも雨の振り出しそうな空の下、いつもより小さいセールを張り、早く艤装できた人から乗って、すぐに昼食にします。風は、かなりガスティな模様。
昼食は炊き込み御飯。風の吹きすさぶ河原の草に座り込み、それでもみんな一緒にワイワイしながら食べました。いつもながらのワイルドな風景。ウインドをしていなかったら、こんな日に、こんな所で、こんな格好でご飯を食べたりはしないでしょう。
早目にお昼を終え、出艇します。入校したばかりの瀬尾君(21歳、無気力)と、夏休みで合宿に参加している小学4年生のK君は、風が強すぎるのでボードトレーニングをします。ボードに立って、すーっと岸まで、滑るように上手に乗るK君。1人で熱心に続けています。
そばでは、秋吉さん、林君が、セールアップして少し走っては倒れ、また少し走っては倒れを繰り返しています。今日の風で走るのはまだ難しい…。
K君のお兄さん、中学生のY君は、時々飛ばされながらも、みんなとよく走っています。
1番楽しそうなのは、山口コーチと相原君と文平。ジャイブでマーク回航の練習をしているのですが、見ていても迫力があって面白い。山口コーチの華麗なレイダウンジャイブも披露され、ジャイブに失敗して水の中でゴボゴボしている私にとっても、わくわくするものがあります。
地平君は、「キャッホー」と叫びながら突っ走っていますが、ジャイブはほとんど練習しません…。
風は急に強くなったかと思うと、パタッと静かになったりと、荒れ模様。黒い雲が次々と走り去り、今か今かと思ううちに雨が降り出し、いきなりスコールのような土砂降りになりました。水面は水煙でうっすらと白くなっています。こういう景色は滅多に見られませんから、思わずビーチスタートで飛び出しましたが、すぐに後悔しました。風はとても強く、とにかく走っているのがやっとです。「帰って来られるかしら?」と、不安がよぎります(と言っても川ですから、岸づたいに延々と引っ張って来ればいいだけではあるのですが)。
どうにかスタート地点に戻ると、雨は痛いほどに顔や手足をたたき、バラバラとセールを打っています。そんな時、新舞子のウインドショップに所属する、フリースタイルのセイラーが2人やって来て、ニコニコと上機嫌で出艇していきました。山口コーチと私は雨と水しぶきの中、座り込んで観戦していました。もう顔を上げているのもやっとだというほどの雨なのに、相原君と文平は、まだまだ走っています。
新舞子の2人組は、もっぱら飛んだり、跳ねたり、回転したり、セールを回したり、自分が吹っ飛んだりしています。
風と雨は更に激しくなり、もう充分台風を満喫したので、時間は早かったですが、終了となりました。
スコールの中での後片付けが終わる頃、大きな黒雲が去って行き、急に雨がやみました。が、もう着替えはしないで、ウェットスーツのまま合宿所に帰ることになりました。
夕食後、2階に集合して、今日のウインドのビデオを見ました。自分のフォームや問題点を研究するためです。何度も巻戻してスローモーションで見てみると、見過ごしていたところが細かく分かり、興味深いものでした。
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