| 2003年9月11日(木) |
合宿所便り NO.51 「お月見」 |
蒸し暑い朝の筋トレから始まった今日は、午前中、病院に行く人とセール修理をする人とに別れました。病院は、アトピーの秋吉さんと、水虫・その他の江口君が皮膚科に。夏バテの相原君が近所の主治医に、という具合です。
ここでは常に誰かが病院に通っていますが、その原因の大部分は入校前の生活にあります。入校生は皆、相当長い期間、乱れた生活をしてきていて、それが今、様々な病気の症状となって現れているのです。家では的確な対応ができない状況だったのでしょう。スクールで生活して、改めて健康管理を始めるような状態です。
また、スクールの規律ある生活、規則正しい食事、睡眠、運動(もちろん「脳幹トレーニング」)は、薬だけに頼っていた体質を徐々に改善していきます。
秋吉さんは入校時、170cm、82kgで、立ち上がるのもおっくうという有り様でした。それが、入校後3ヶ月で体重が10kg以上減り、すっと立ち上がることができるようになり、動きも機敏になってきました。
一方、瀬尾君は入校時、164cm、38kgで、その病的な痩せ方が心配されました。が、入校直後から食欲が出て、体重は2ヶ月で46kgに増えました。
このように、体重だけ見ても、ここで普通に生活するだけで、速やかに標準に近づいていくのです。もちろん、体重だけでなく、中身も変化しています。
さて、午後はみんな夏バテ気味なので、ビデオで『壬生義士伝』を観ました。来年は「日本開国150周年」だそうですが、その150年前の日本からすると、現代の姿はあまりにも変わり果ててしまいました。
夕方、美しい月が昇り、海面を照らしています。今日は十五夜。久しぶりにお団子を作り、お月見をすることにしました。
お月見は初めてという生徒も多く、お団子とススキとさつま芋を供え、初秋の一夜を、虫の音と共に、静かに楽しみました……というのは、実は大人だけのお話。
生徒達はもう少し趣の異なるお月見です。それは、(以下、山本コーチ談)
「僕の田舎では、"月見どろぼう"という風習があって、お月見の夜、子供達は近所の家のお団子を見つからないように食べるんです。家の人達も、子供達のために、お団子だけでなく、お菓子なんかも置いておくんです。今はもう、すたれてしまったかもしれないけど…」
という訳で、今夜は「消灯時間以後、コーチ達に見つからないように、こっそりお団子を食べてもよい」ということになりました。
さあ、いよいよ午後10時、消灯。暗くなった2階の部屋では、まだ5分しかたっていないのに、ガサゴソする音、忍び足でテーブルに殺到する気配、「クックックッ」という忍び笑いが、ひとしきり聞こえていたそうです。
もちろん、コーチ達も部屋の中で笑いをこらえながら、「おかしいなぁ」「いったい何の音だろう?」とうそぶいていたようです。
たぶん、お皿はあっという間に空っぽになったのでしょう。消灯と同時に眠ってしまって、夜中の3時頃起き出して行った林君には、お団子は1つも残っていなかったそうです…。
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