2003年9月23日(火)    合宿所便り NO.52 「自然は"平等"」

今日、世間は秋分の日。スクールは平常通り。ですが、山本、田中両コーチのお客様(女性です)がいらっしゃるので、近所の漁師さんから魚を購入しました。活きのいいタコとせいごを山ほどおまけしてくれたので、さっそくお刺身に。ちょうど来られていたM先生(整骨医)の奥様がとてもお上手で、手早く処理して下さり、私はアシスタントを務めます。

そこへ、お昼近くになって、「かざぐるまセーリングクラブ」のSさんとSTさんもいらっしゃり、午後は一緒にウインドです。STさんも、以前からスクールを支援しておられ、一緒にヨットやウインドをやるだけでなく、いつもそれとなくスクールを見守っていて下さいます。スクールに何百本もある映画のビデオも、ほとんど全てSTさんが送って下さったものです。

午後のウインドでは山口コーチも海上に出ていて、相原君は山口コーチについて、はるか沖の方でジャイブの練習をしていました。沖は風も強く、追いつ追われつ、遠くを突っ走る2人。岸の方から見ると、わずかに小さな2つのセールが見えるだけなのですが、2人のワクワクするような楽しさは伝わってきます。

新人の江口君は、レスキュー艇で、ウインドごと少し沖まで連れて行ってからセールアップさせます。少し波があるので、かなり大変そう。
秋吉さんと林君は、その辺りまでなら1人で行って帰れるようになりました。
また、Sさんも波の中をひたすら走っています。口で言うのは簡単ですが、これは本当にすごいことです。

午後3時近く、波と風はまた少し強まり、セールアップは益々困難になりました。ぐらぐらする頼りないボード1枚の上に立って、風で重くなったセールを引っ張り上げながらバランスをとる…、その間、ボードは波に持ち上げられ、フワッと浮き上がったかと思うと、すっと下がる…。あっと思うと、もうバランスが崩れてセールは水面に落ち、悪くすると自分も一緒に海中です。そこからまたボードに這い上がり、ヨロヨロしながらアップホールラインをつかんで、重いセールを慎重に持ち上げ、もう少しでブームをつかむところまで来て、またフワッと波に持ち上げられ…。

「そうだ!手元を見ないで、遠くを見るんだった!」と、彼方の山か何かを睨みつけ、「ああ、これで落ちたら…、このオーっ、えいっ、×○◇※▽◎?…」と、心の中であらゆる悪態をつき、時には声に出して怒鳴り散らし(そういう人もいますが、海上ではほとんど誰にも聞こえません)、それでも根気よく続けて、運良くブームをつかんで走り出すまで、いったい何度海に落とされることでしょう!!

絶対に自分の思い通りにならない、自然を相手にすることの良さは、こういうところにあるのでしょう。自然は誰にでも平等で、ダメなのは自分であるということが嫌でも分かります。
こういう時でも、山口コーチと相原君は、楽しくプレーニングしているのですから。

その後、20年前の卒業生とお連れの方もお出でになり、夕食は、お2人の若い女性も交え、いつになく華やいだものとなりました。

皆様、また合宿所にお出で下さい。


※文中の生徒名は全て仮名です。

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