| 2003年9月7日(日) |
合宿所便り NO.49 「矢作川のレース」 |
晴れ渡った空。9月の暑い一日。矢作(やはぎ)川での「ブルーム・ランキングレース」最終回です。参加者は、相原君(15歳、元無気力)、文平(高2、長男)、晋平(小6、次男)の3人。夏バテで体調を崩した中川君(18歳、元無気力)は今回も不参加。残念…。
お休みの中川君を除く全員で矢作川に移動し、午前中はタープの下で風を待ちながらのんびり。すると、かすかな風についウトウト。気がつくとほとんどの生徒がうたた寝状態です。
川原は家族連れでいっぱい。潮が引いているので、シジミを採っているのでしょう。ジェットスキーの人達も大勢来ていて、川面を縦横に走っています。
昼食後、風がなくてフリースタイルを楽しんでいた選手達が、いきなり走り出しました。風が吹いてきたのです。予想通りのサーマルウインド。いよいよレース開始です。
第一戦から相原君が勢いよく飛び出し、順調にマークを回り、いきなり2位に踊り出ました。前回のブルーム・レースでは、マークに引っかかったり、ハーネスを忘れたり、ジャイブで失敗したりと、苦汁をなめた相原君。今回は会心の出来でした。
彼のジャイブを見ていた他の参戦者達からは、「あの子、誰?うまいね」と声が上がり、私達としても嬉しい限り。何しろ、他のセイラーは年季の入ったベテランばかり。片や、こちらはまだ始めて8ヶ月の相原君。若いし、練習量が多くてすぐ上達しますから、ウインド好きにはうらやましい環境と言えます。
全レースの結果、猛練習の甲斐もあり、相原君はベテラン選手に混じって堂々の4位につけました。文平は順当に3位。晋平はオーバーセールで苦戦に終わりましたが、みんなガスティ(不安定)な風ではあってもよく吹いていたので、楽しんでレースをしていました。
風が吹いて楽しそうな参戦者に比べ、まだまだ暑いタープの下で応援する方は、座っているだけなのに何だかぐったり。帰りの車の中で眠ってしまった林君(32歳、家庭内暴力)、秋吉さん(中2、不登校)を始め、じっとうずくまる瀬尾君(21歳、無気力)と入校したばかりの江口君(18歳、非行)など…。やはり見ているだけはつまりません。
そうこうしているうちに、日が傾き始め、夕食の仕度が気になり出しました。
表彰式の後、全員で川原のゴミ拾いをして、道具の後片付けを済ませ、合宿所に戻るともう午後6時半。「さあ、大変!」と台所に入ると、明かりがともっていて、奥のテーブルにはお皿が並んでいます。「はてな?」と思っていると、なんと中川君が1人で夕食の準備をしてくれていました!ご飯は炊き上がり、味噌汁も温かく、後はトンカツを揚げるばかりになっています。更に、中川君お得意の"ペンネ"までできていて、感激してしまいます。
中川君は、帰って来た人みんなに次々と指示を出し、レースからまだ覚めやらぬ興奮を静め、さっそく調理に取り掛からせます。午後7時過ぎにはちゃんと夕食になりました。みんなお腹ペコペコ。中川君、どうもありがとう!
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