| 2004年1月13日(火) |
合宿所便り NO.81「白岩さん、勇気ある行動」 |
今年は異常気象だそうで、思いのほか冷え込んでいる沖縄の地。洗濯物が、なかなか乾きません。
それでも、本土より一足早く、桜が咲いています。こちらの桜は花が大きく、紅濃く、厚く、どちらかと言えば梅のよう。咲いている花はまだ僅かですが、逞しく、スコールにあっても散りません。沖縄の桜がどのような形で散りゆくのか、それも今から楽しみです。
この日、訓練生の中でリーダー格の生徒が、他の生徒から借りたジャンパーをエプロン代わりにして天婦羅を揚げていました。それを見た白岩さんは、「ジャンパーが汚れるから脱いであげたら」ともちかけます。しかし、その生徒は気にも留めず、その場をごまかし、やり過ごそうとしました。貸した生徒は文句が言えないし、他の訓練生も、その場のムードに流されそうになっていました。
「そういうことじゃなくて、人に借りたものを汚すのは失礼よ!」
と、そのムードを切り裂いた白岩さん。一瞬、あたりは静まり、油の煮え立つ音だけが残りました。
しばらく口論した後、「借りて汚した物は、きちんと洗って返す」ということでまとまりました。結局、注意された生徒も、小さなプライドにこだわることなく折れ、スジを通した白岩さんの勇気に応じたわけです。素晴らしい光景です。
一方、その場にいて、ただ呆然と立ち尽くすだけだった他の生徒達の"弱さ"。
ジャンパーを貸した当事者さえ、何も言えなかった"弱さ"。この、自分の"弱さ"を心底自覚できるようになるのは、いったいいつの日でしょうか…。
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