「町村発言」に対する新聞各紙の報道姿勢


日本経済新聞は、社会面中央に囲み記事で掲載。コメントや社説で取り上げてはいませんが、重要な発言であることをはっきり示唆しています。

「はきちがえた自由が不登校生む」
――町村文部科学相が発言

 町村信孝文部科学相は2日、報道陣との懇談で、小中学校の不登校(登校拒否)について、「戦後教育の欠陥だと思うが」とした上で「はきちがえた個性の尊重、はきちがえた自由が不登校を生んでいる」と発言した。
 町村文部科学相は不登校対策について問われ「自己統制力を軽んじて好き勝手にやらせてきた。学校に行かなくていいとか嫌いなことはやりたくないとか。(大人だと)会社は嫌でも行かないといけない」との認識を示した。(中略)

東京新聞は、社会面5段にわたり、最も長文で丁寧に紹介しています。

「はき違えた自由が不登校生む」町村文科相 省見解と違う主張
――奉仕活動『強制的でもやる』

 町村信孝文部科学相は2日、報道陣との懇談で「はき違えた個性や自由、子どもの権利の行き過ぎが不登校を生んでいる」と述べ、戦後教育の誤りが不登校を増やしたとの見方を示した。その上で「そうならないようにするために道徳教育をする」と指摘し、学校教育を通じた自己統制力強化の必要性を強調した。こうした主張は「不登校はだれにでも起こりうる」としてきた同省のこれまでの見解に反しており、保護者らに波紋を広げそうだ。
 町村文科相は、不登校について「いじめとか劣等感とか、来られなくなる理由があり、それぞれに対応しないといけない。カウンセリングを強化したり、授業が分からない子には、IT(情報技術)の充実でマンツーマンでやることもできる」ときめ細かい対処の必要性を指摘した。そして、「自己統制力をないがしろにして、好き勝手にやらせてきた」と戦後教育を批判。「子どもをおだて上げて何でもいいというのが不登校を増やしている」と持論を展開した。
 校則については「あるのが当たり前。さ末なのはいかがかとも思うが、意味があるかないかは学校が決めればいい。(理由を聞かれたら)決まりは決まりだと言う。すべてに合理的な説明があると思う方が間違っている」と話した。
 (中略)
 18歳以上の奉仕活動については「(体験入隊を行っている)自衛隊の人に聞くと、3ヶ月で間違いなく変わる。これがうちの子かと親がびっくりするほど礼儀正しくなり、身のこなしがしゃきっとしている。昔は軍隊が(大人への)通過儀式だった」と例示。小中学校では「授業でやることは強制だ。強制的でもやれば効果がある」と、義務化に強い意欲を示した。

これに対し、朝日・読売・産経新聞は、「はきちがえた自由」発言には一切触れず、「大学入学は9月に」「3〜4ヶ月奉仕活動を」といったどうでもいいような発言しか記事にしていません。特に朝日は東京新聞の5分の1程度の分量しかない記事の中で、「自衛隊への体験入隊」に焦点を当てて掲載。暗に徴兵制や軍国主義のニュアンスをかぶせようとする、悪質な誘導を行っています。また、新聞では取り上げなかったのに、系列の放送局ワイドショーでは、出演者が「はきちがえた自由が」発言を批判していました。