不登校・非行・引きこもり
===== 「私が直す!」 戸塚 宏 =====
発行者 土井尚道 発行所 株鳥新社

本著は、昭和58年のマスコミによる"戸塚つぶし"キャンペーンの最中、戸塚校長が逮捕される直前に書かれたものです。
校長の著書は他にもいくつかありますが、本著は誰にでも読みやすいように編集されたお勧めの本です。それゆえ、とうとう稀少なものとなってしまいました。そこで出版元の飛鳥新社にお願いしたところ、ここへの掲載を快く了解して頂けました。
この機会に、一人でも多くの方に本著を読んで頂きたいと思います。
目次
T章 体罰はタブーか
他人を平気で攻撃する。非行にはつねに他人に対する甘えがある
無気力症の子供は生存欲が希薄であり、生きる土台ができない
それらしい"諭"を並べても、ひとりの登校拒否児を救えはしない
すべてを責任転嫁し、親が悪いといいつづけて自分は何もしない
次の時代を担う子供たちが、まやかしの論理のなかで腐敗していく
U章 ヨットスクールがしてきたこと (前)
ヨットスクールでは、まず情緒障害児特有の甘えを否定します
私たちは子供たちに対して、あくまで"他人"として接します
頭を坊主にすることで、子供たちの世界を一度分解することができる
U章 ヨットスクールがしてきたこと (後)
進歩欲求はどんな人にもある。しかし、前へ進むことができない
私たちは子供たちが作るミニ・社会に介入しようとしません
ひとりの犠牲者が出たからといってすべてを否定できるでしょうか
V章 問題児の親たち (前)
スクールはコーチたちの犠牲的努力のおかげで成り立っている
弱い父親と強い母親の組み合わせが、問題児たちに共通している
社会的地位の高い父親の家庭から火の手があがるケースが多い
V章 問題児の親たち (後)
子供が小さければ小さいほど、父=父権は、精神的な柱です
父親が決断から逃げれば、家族はそれを見てよけいに不安になる
子供にとって完璧な父=父権が必要であり、母=母権が必要です
W章 父権の喪失
小さい子供の登校拒否は、夫婦の真剣な芝居で簡単に直る
日常の他愛ない出来事の積み重ねが、子供を情緒障害にする
親もまた、おそろしい。最悪のケースでは親が子供を見捨てる
X章 子供たちは何をつかむか (前)
自分の子供はしごけない。他人だから厳しくしごけるのです
中途半端は死につながる。それを知ることがヨット訓練の第一歩
苦しさをのりこえたとき、子供たちの心はガラリと変わっている
X章 子供たちは何をつかむか (後)
恐怖心を克服すれば、登校拒否や家庭内暴力は直ってしまう
スクールに入って3週間で子供たちの顔に劇的な変化がおこる
模擬レースで初めて勝った"鉄仮面"が白い歯を見せて笑った
Y章 私のヨット体験
私は、自分の生だけを必死に支えることができるだけの人間だった
「精神」「根性」は観念ではない。言葉では絶対に教えられない
スクールの子供たちは、私の体験のミニチュア版をくりかえす
Z章 子離れできない親たち
脱走したがる子供は、訓練でも"ハイ!ハイ!"と返事がいい
逃げたい気持ちと、何かをつかみたい気持ちの両方が、子供にはある
親は口を出すな。一度まかせたら、最後まで子供に介入するな
子離れできない親たちが、目に見えない糸で子供をしばっている
[章 親は何をすべきか (前)
頭が悪いのではない。頭を働かせるコツを知らないだけだ
無気力タイプに見えた子供が、思わぬほどの芯の強さを見せる
カチン、カチンになった心は、ぬくもりだけでは元に戻らない
[章 親は何をすべきか (後)
ほんの小さなきっかけから、子供たちは深い淵におちこんでしまう
私たち大人は、その時代の文明、歴史に責任を持つべきだ
あとがき