T章 体罰はタブーか
他人を平気で攻撃する。非行にはつねに他人に対する甘えがある
無気力症の子供は生存欲が希薄であり、生きる土台ができてない
それらしい"論"を並べても、ひとりの登校拒否児を救えはしない
すべてを責任転嫁し、親が悪いといいつづけて自分は何もしない
■A君の話――「ぽくのこと、話すんですか。昭和43年4月1日生まれ。子供の教育について。子供というのはある例を出してみると、父親と母親が数学の塾の先生をやっており、父親も母親もすごく数学ができて、そこに女の子が生まれた。これ、実際にあった例で、それでその女の子が、両親を見て数学に興味を持ち始めたわけ。父親も母親も、その興味ある時に、どんどん教え込んだらたった4歳にして高校1年生の数学の問題もスラスラ解けてしまったとか、それからテレビでそういう専門家がゆってたけど、女の人が母体が妊娠中にお酒を飲むと子供に悪影響が起きて悪い子供ができると。それから子供がいるところでタバコを吸うと、タバコの煙が子供の鼻や口から入って、10本吸うごとに子供は1本吸ったのと同じ状態になり……(君自身のことを聞きたいんだけどな――質問)。あ、ぼくが悪くなった理由ですか。小さい時から教えなかった(注・教えてもらえなかった)のと、それから、ぼくがなんやかんやと。あ、そうか、まだ例があるんですけど、その父親が息子を殺したという例があるんですけど、その男の子が本当はものすごく成績がよかったのに……(君自身のことを話してくれよ)。あ、そうか。それでぽくの場合は、父親と母親がもめてばかりいたので、それから3歳から6歳、または生まれてすぐ勉強を教えてくれればよくなれたのにそれを(親が)怠ったし……(つまり、家庭内がもめていたから成績が急激に下がったということかな?)。ぽくですか?ぽくは元々親がお酒飲んで、男の人がお酒飲んで、そういうことしたから、それで悪影響が出たわけであり、プログラムするのは父親であり、母親であり……」適当なところでカットしましょう。
次の時代を担う子供たちが、まやかしの論理のなかで腐敗していく