スクール・トレーニングで膠原病が直った

谷口裕子さん(福岡県・47歳)

子供の頃から闘病生活のような毎日だった

 膠原病は関節リュウマチと筋肉リュウマチのようなもので、私の場合は子供の頃から梅雨時や雨が降ると関節や筋肉の痛みに悩まされ続けてきました。中学や高校のときはとくにひどく体育の授業も受けられないほどの体でした。しかも、結婚しても子供を産んではいけないと医者に注意されていたほどでした。
 ところが、高校を卒業したころから症状も若干よくなり、結婚して無事2人の子供を設けることができたのです。しかし、それも束の間のことで2人目の子供を産んでからは、日差しを受けると肌に湿疹が出る太陽アレルギーになり、リュウマチの症状も悪化の一途を辿っていました。少しでも日差しを浴びると湿疹が出るので、外出するときには必ず日焼け止めクリームを塗り、ひどい時になると、指が曲がらなくなり箸を持つのも億劫になったり、まさに闘病生活に近い毎日を送っていました。

 それが、一昨年に知人の紹介で戸塚先生とお会いする機会が得られたのです。その時に、戸塚先生は「ウィンドサーフィンでそういった病気が直る」とおっしゃっていました。病院に通っても、思ったような効果は期待できませんでしたし、好奇心も手伝って、ウィンドサーフィンによる脳幹トレーニングを始めたのです。
 一昨年の9月から週に1回、戸塚先生やコーチの方に北九州の方に来ていただいての指導を受けています。

 実際に始まる前までは、好奇心とは裏腹に不安感が先に立ち、過激な運動で骨が折れないだろうか、果たしてうまくいくのだろうかといろいろと考えていましたが、まったくの取り越し苦労でした。その年の暮れにはトレーニングを始める前とは比べものにならないほどの回復をしていました。関節の痛みもほとんどなくなり、生活をする上で体が何不自由なく動くようになったのです。
 それだけの効果をもたらすにも関わらず、そのトレーニングは不思議なくらいに単純なものなのです。海に浮かべたウィンドサーフィンのボードの上に立ち、それを下から揺さぶります。当然、私は少しでもボードの上に立っていようとバランスを必死で取り、落ちまいとします。これを10分やって5分休むのを3回繰り返すだけ。それで1日のトレーニングは終わりなのです。
 しかし、この45分ほどのトレーニングだけで効果てきめんです。まず、バランスを取っている最中に体の弱い部分が痛みだし、それをこらえてやっているとだんだん痛みも取れてきます。トレーニング終了直後は体が異常なほど疲れ、いつも10分ぐらい居眠りするのですが、その後は非常に爽快な気分になり、それまでの疲れがウソのようになくなります。


蓄膿症も血痰が出て完治した

 実は完全な二日酔いでトレーニングに参加したこともあったのですが、ボードに乗ってちょっとバランスを取る運動をしただけで直ったということもありました。不思議というしかないのですが、やはり戸塚先生が言う脳幹の作用なのでしょう。さらに、このトレーニングのおかげで花粉症も直りましたし、以前から悩んでいた蓄膿症も完治しました。この蓄膿症の場合はかなり前に左側だけ直したのですが、今年になって右側も痛くなってきたのです。その痛みは日増しにひどくなり、ついには顔の右半分全体が痛みだし患部がどこかわからないほどひどいものでした。病院でも看てもらったのですが、歯を4本ほど抜かなければダメだと言われ、薬で痛みを抑えつつトレーニングに出掛けたのです。もちろん、行くには行ったものの痛みがひどく、とても海には入る気がしません。それでも、そのままでは痛みを我慢してきたかいがありませんので、思い切って何とかいつものようにトレーニングを開始したのです。するとどうでしょう。痛みのある部分がどんどん小さくなってきて中心部だけになってしまいました。
 それから何日か経つとしこりみたいなものができて痛みは完全になくなってしまったのです。さらに2週間ほどしたある日、突然鼻から血痰が出たのです。もちろん、血痰が出たことにより蓄膿症は完治して、それからは何の痛みも症状も出ていません。

 元々、虚弱体質で病気がちの私でしたが、トレーニングをするようになってからというもの、体の中の悪いものが全て外に出てしまっているような感じでどんどん体調がよくなってきています。つくづく人間の体というのは不思議なものだということを知らされました。あれだけ長い期間、苦しみ、病院に行ってもかんばしい結果が出なかったものが、週1回のトレーニングでよくなってしまうのですから感謝の言葉以外にありません。
 今では私の変わりように興味を抱いたのか、息子2人もいっしょにトレーニングをするようになりました。もっとも彼らは私のようにただ、ボードの上に立っているだけでなく、本格的にウィンドサーフィンを楽しんでいます。