訂正放送等請求書
前略 小職は、愛知県知多郡美浜町大字北方宮東70-1所在の戸塚ヨットスクールこと戸塚宏(以下「通知人」と云ふ。)の委任を受けた代理人弁護士として、放送法第4条第1項に基づき、次の通り訂正放送等を請求します。
貴社の放送にかかるテレビ朝日の平成13年9月9日(日)午前10時からの「サンデー・プロジェクト」の番組内で、「小泉政権、最大の危機 崩壊するのか!?日本経済」といふ経済討論があり、司会は田原総一朗、参加者は森永卓郎(経済アナリスト)、金子勝(慶応義塾大学教授)、桝添要一(自民党参議院議員)でした。
その中で(時刻は午前10時50分ころ)、我が国がIMFの審査を受け入れるかいなかの話題に及んだとき、田原氏が金子氏の発言を受けて、「それじゃあね、銀行もいいかげん、金融庁もいいかげんならば、IMFの審査を受け入れることはいいことじゃないですか。」といふやりとりに割り込むやうにして、突然に森永氏が「IMFなんか受け入れたら、あれは戸塚ヨットスクールですからね、しごきの理論しかないんですよ。もう、アジア国、どれだけダメにしたかわかってんですか。」と発言しました。そして、この発言については、誰も制止したり批判したりしませんでした。むしろ、金子氏、桝添氏らは同調的な微笑を浮かべていました。
しかし、これは、殊更に通知人を揶揄し、しかも、討論内容とは全く脈絡がない問答であって、通知人が虐待のみで子供たちをダメにしてしまったといふ「真実でない事項の放送」に該当するとともに、明らかな名誉毀損行為です。
戸塚ヨットスクールの教育は、そのやうな虐待を目的としたものではなく、脳幹を鍛錬するといふ教育原理に基づいて情緒障害児等の症状完治ないしは改善に大いなる教育的実績をもたらしてきたことについて、マスメディアは従来までは全く報道せず、意図的な偏見と誤報を続けていましたが、現在では、徐々にその偏見は払拭されつつあります。たとへば、平成10年7月31日午後9時の「驚きももの木20世紀」で「戸塚ヨットスクール2000日の記録」などで紹介され、また、「戸塚ヨットスクールを支援する会」の会長は従来から石原慎太郎東京都知事であり、同知事も平成10年3月29日の産経新聞朝刊で、通知人の教育原理を評価してゐるのです。
このやうなことからして、森永氏の前記発言は、通知人の名誉を毀損するものとして、先づは、放送法に基づき、同番組において、同発言を撤回して謝罪し、森永氏の謝罪文を朗読する旨の訂正放送がなされることを強く求めます。
なほ、通知人の関係者が平成13年9月15日午後10時30分ころ、翌日にある同番組の冒頭において上記同様の要求を行ひましたが、その担当者は、何らの調査も協議もせずして、一切謝罪しないと即答されましたが、このやうな放送法第4条第1項に関する事項について、窓口の者の独断で拒否するといふが如きは放送人としての謙虚さが皆無であり、傲慢の極みであって、そのやうな貴社の窓口業務の処理態度には呆れ果てます。
願はくば、通知人のホームページその他の資料を充分に検討され、直ちに訂正放送が実現されることを期待しますが、貴社の対応如何によっては、法的措置を検討せざるをえません。
本件につきましては、小職が全て一任されてをりますので、通知人へのご連絡等につきましては、小職が全て承りますのでご了承ください。不一
平成13年9月18日
東京都港区六本木1ー1ー1
全国朝日放送株式会社
代表取締役 広瀬 道貞 殿
京都市中京区新町通竹屋町下る徹ビル2階
弁護士 南出喜久治
